ペンは剣よりも強し」は「言葉は暴力に勝る」という意味ではなかった!?では、本当の意味は?
カネを作るのは言葉である。
言葉が技術を生み、技術が社会を発展させ、儀礼や制度を発展させていく。やがて言葉は、本来価値のない「印刷された紙」や「通帳に印字された数字」「画面に表示される数字」が価値を持つとして扱われる「カネ」を生み、カネが人々の言葉を縛って文明社会を作り上げた。
未開社会の人々がそうであり、動物たちがそうであるように、言葉の力の弱い世界では、命の活動は心と体の動きに従って行われる。しかし、かつて中世ヨーロッパでキリスト教が社会を支配したのと同じように、現代の世界でさまざまな抽象概念によって人々が正しいあり方や正しい生き方を教えこまれ、心と体の動きではなく、そうした概念(言葉)によって、がんじがらめにされている。
本来、自然と共にあり、自然の中で生まれ、自然の中で他の命と同じように、概ねまだ若いうちに死んでいったのが生命としての人であった。
言葉は、人を、支配者たちによる金もうけのための道具に変えてしまった。
現在世界を覆っている報道禍は、地球温暖化やダイオキシン、911などと同様、言葉が剣よりも強く、人を支配することを教えている。
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