書評

アダム、カイン、アベルらの真実を知るとき、私たちは、物語が間もなく破綻すること、しかも、頑張るほど破綻が早まることを知る。イシュマエルの語る別の物語は私たちをピダハンらの幸せに導く。

私の日記に頂いたコメントをきっかけに、図書館で借りて ...

書評

待望のモンサント本―課題と限界

私は本書を読み切ってはいません。拾い読みをしながら、書評の方向性を探っていきました。

まず、著者マリー=モニク・ロバンの経歴を確認しました。
1960年生まれのフランス人ジャーナリスト ...

書評

権力は途切れない

→目次など

■権力は途切れない■ 

玉蔵、めぐみん両氏によるセミナーに参加し、シュメール文明以降の大きな歴史の流れについて学んだ。本書は、そのセミナーと同じ内容を多く含んでおり、歴史の ...

書評

人類の未来図:直接体験の原則(IEP)

→目次など

■人類の未来図:直接体験の原則(IEP)■

アマゾンに住み、数百年間に渡って伝道師と接触しながらキリスト教を受け入れることなく、ついに伝道師を無神論者にしてしま ...

書評

謎に包まれた遺跡や伝説の地は、多くの技術や都市が失われる事実や、私たちが私たち自身について知らないことの多さを教えてくれる

たまたま手に入ったので読んでみました。翌年Part IIも出版されています。

聖なる場所(ストーンヘ ...

書評

神道と結び付けられた歌

アワ歌はホツマツタエの昔から存在している「トトノエル」力を持った歌で、意味の解明されていない48音で構成されます。
どうやら神道と深く結び付けられて普及活動がされているようです。
私としては、アワ ...

書評

心は頭ではなく内臓にある

銚子の外れで育ち、夜の世界で働きながら大学を卒業、教師となり、25歳でそれまでの人生とは無縁なワキ方の能楽師に転じた安田登さんの著書。ミシマ社から「シリーズ22世紀を生きる」の第2弾として出版されている。

書評

明治の本当の姿を知るには、その前の時代を知ることが必要だ→目次など

本の題名になっている「逝きし世」とは徳川期の日本、すなわち江戸時代のことです。

絶賛されながら一時絶版となり、出版社が変わって生き返った本書で、著者は、江戸 ...

書評

今から50年前、フィリピン南西部パラワン島の高地に、床下までの高さが 8メートルもある樹上住居を作る、焼畑農耕民コノイ族がいた。→目次など

『ニューギニア高地人』の調査などに同行した藤木カメラマンが隊長となった1967年の関西学院大学に ...

書評

国家権力を逃れ、あえて野蛮に向かう人々→目次など

「ゾミア」とは本書によれば「ベトナムの中央高原からインドの北東部にかけて広がり、東南アジア大陸部の 五カ国(ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、ビルマ)と中国の四省(雲南、貴州、広西、四 ...

書評

■農耕の影響■

1964年1月13日から2月16日までの34日間、ニューギニア高地のウギンバ集落(村)に滞在し、石器の残るモニ族とダニ族の生活を理解しようとした記録です。
同行者であり、研究者である、石毛直道氏による解説が収録さ ...

書評

インディアンの手話の入門書(翻訳)、手話と言葉を巡る深い洞察、興味深い本の紹介の三部で構成された本

コロンブスが到達した時期に、北米のインディアンたちは多くの異なる言語を話していましたが、特に平原インディアンを中心に手話と呼べる身振り手 ...

書評

アメリカの自文化中心主義の弊害を解消しようとする中で書かれ、プロセラミックス(近接対人空間学)を提唱している本だが、動物としての人間の在り方を含め、興味深い着想に富んでいる

「まえがき」にあるように、この本は特定の読者層や分野のために書 ...

書評

■冷たいが懐の深い自然の中で生きるゴリラを通じて、見えるヒトの社会■

→目次など

調べ物をするとき、ジュニア向けに書かれた本を一冊読んでおくと、理解しやすくなると聞き、そのような本の選び方を意識するようになりました。そうして ...