書評

火を使い、水を使って穀物や肉を調理し、食べる。気候や歴史が台所空間のあり方に大きく影響する

 

伝統的住まいの探訪に魅了された建築士が、1982年の建築士会の催しで、それまでに世界各地で集めた資料のまとめ方を検 ...

書評

考古学者の視点から、古代の東北地方に暮らした「蝦夷(えみし)」と呼ばれた人びとの古墳時代から平安末期までの軌跡をたどり、縄文人の子孫がたどった複数の道を探る

あとがきによると、本書は、同著者による『古代蝦夷の考古学』『蝦夷と東北古代史』 ...

書評

弥生語が縄文語を駆逐したと決めてかかるのではなく、方言分布、アクセントの発生、特殊仮名遣いの成立、連濁現象、四つ仮名もの問題など言語学的に分析して、日本語の基底としての縄文語の復元を試みる 縄文人はどのような言葉を話していたのか。邪馬台国で ...

書評

日本人は、元々住んでいた均質性の高かった縄文人に、殷のできた頃に中国大陸から朝鮮半島南部や日本列島に逃れた倭人が加わり、さらに渡来人が混じりあってできたのだろうか?本書は、骨格、遺伝子、墓の形状、使われていた道具、ATLウイルスの保有率、血 ...

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本日もお越しいただきありがとうございます。

今回も、国際金融資本について書いてあります。

 

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現在のような国家ができたのは国際金融資本が影響力を増して世界を統制しはじめてからだっ ...

書評

寄生虫がアレルギーにならない体を作り、マラリアに死なない体を作る。足は第二の心臓で、心理ストレスのほうが物理ストレスよりも重大だ。文明人は大変なのだ。→目次など この本の著者藤田紘一郎さんの本は、他に「笑うカイチュウ」と「脳はバカ、腸はかし ...

書評

83歳の人類学者はゴーギャンの絵を引いて、人類学は「我々はどこへ行くのか」を探求するという。彼が狩猟採集民を持ちだす意味を知って欲しい。→目次など 著者は分子人類学者であり、遺伝子の分析からアイヌが白人系ではなく北東アジア系であることを突き ...

書評

生活者の知恵と、学問の知恵は違う。実践者の知恵と、思索に生きる者の知恵は違う。文明が進むほどに乖離していく、前者と後者。その意味を問う。 →目次など 寂しい老人の相手をして熱心に傾聴する自分に酔いしれるボランティアの女性。相手の返事も聞かず ...

書評

「アナーキズムが気違いではないと信ずる理由があると感じる者はアナーキストになることが多い。」→目次など本書の著者は、デヴィッド・グレーバーは、十代後半の頃、自分はアナーキストであるという認知にゆっくりと覚醒したという。人類学がアナーキズムを ...

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(旧ブログに書いた記事の再録です。)

面白い話が書いてあった。
 
人間は、音声だけ、ことばだけで、自分が直接知覚できない世界のことを、他人に伝えることができるというのである。「いま池袋でこんなことをやっている」 ...

書評

コロポックル伝説には裏付けとなる史実が存在すると考え探究した作品。残念ながら小人が実在するという結論にはなっていません。私は日本のいわゆるヤマトの地に生まれました。学校教育も熱心に受けたほうではなく、国内のことでありながら、沖縄、北海道、八 ...

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白人に寄与した「良いインディアン」の友人であったという無名の11歳の少女は、捕らえられた敵の元から逃げ1600キロの道のりを超えて故郷に帰った。彼女は伝承され「ナヤ・ヌキ(逃げた少女)」と呼ばれた小・中学校の教師および校長として44年間教育 ...

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ニューギニアには色を表す単語といえば、黒、白、赤に当たる三色しかない。しかし、人々は極彩色の仮面を作る。「ことば」とはなんでしょうか。音節を持ち未来や過去、遠方を指示できる言葉を持つのは人間だけです。それでいながら、「ことば」の本質について ...

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久しぶりの更新になります、いかがお過ごしでしょうか。

 

私は多忙な日々を送っておりますが、収入には結び付きにくい作業に時間を当てているので、貧乏暇なしを実感中です。

 

さて今日の件名 ...

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人類学者が平等性を考えるとき、金持ちに対する陰口や噂は、金持ちの身勝手な行動を抑制するための重要な要素となるのだ。

→目次など

 

平等ということについて考えるとき、私

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最後の三人となった純粋なジャガネス(ヤーガン族)の姿などを収録した、写真主体のパタゴニア探検記

→目次など

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ピグミーにほれ込んだコリン・ターンブルが大好きだという文化人類学者スズキは、アフリカのキャンディーズの一人と恋愛を続け、結婚に至った『森の猟人ピグミー』や『豚と精霊』のコリン・ターンブルも、『ピダ

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子育てを遊びととらえ、「教える」「教わる」という概念を持たないヘヤー・インディアン。十三、四歳になった男の子たちが家出をするバングラディッシュのイスラム教徒など子育ての多様性を描く。

**ネタ

書評


■精霊を感じるキリスト教徒であった人類学者が語るライフ・サイクル■ 

『森の猟人ピグミー』の著者、コリン・M. ターンブルの本です。

『森の猟人ピグミー』に感銘を受け

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ボルネオの狩猟採集民ペナン族に関する貴重な情報は得られる

→目次など

熱帯雨林が失われていくことに対して問題意識を持つ、著者の意気込みは評価できる。しかし、多くの人々が陥るように、