郷土文化 通巻130号(中世以前の鉄工生産/尾張中村雑考)
目次
尾張における中世以前の鉄工生産について・・・・・・三渡俊一郎(1)
尾張中村雑考・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・横地 清(11)
昭和56年発行 32ページ
内容について
この巻は2稿のみの薄い巻です。
「尾張における中世以前の鉄工生産について」では、鉄の冶金、鋳造、鋳造など一連の鉄器生産工程を「鉄工生産」と表現し、尾張地域限定で、鉄鐸の後で作られるようになったともいう銅鐸の出土地や、弥生時代から中世までの考古遺跡、寺社関係の鋳造品、古文書にみられる鉄工生産地、鉄工関係地名がまとめられています。
「尾張中村雑考」では、豊臣秀吉の出生地である尾張中村について、記録としては残らなかった伝承を中心に稿が進められています。終わりの部分には、秀吉が一村無年貢としたことでこぞって倉が立ったことや、読み書きができるものは取り立てられたけれど、その後没落し、百姓を続けていたものだけが残ったことから中村では子供に教育をつけることを嫌ったことが記されています。
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