郷土文化 通巻76号(熱田神宮と南禅寺の灯籠/荒井関所/第一回愛知県議会/大須/奥田抱生)

2019年6月28日

郷土文化 通巻76号
郷土文化 通巻76号

目次

燈籠雑話……………………………………森徳一郎(1)
今切関所創設に関する考察-荒井関所を中心に-……..柴田すみを(3)
明治12年の愛知県会史料について………………..森原章(21)
名古屋さかりば・シリーズ(その1) 新大須かいわい….松村静雄(26)
奥田抱生編「百朋斎今瓦譜」……………………吉田富夫(30)
彙報(見学記録 手紙の会)…………………….(34)
名古屋文化史年表稿(2)………………………..加藤三郎編(52)
編集後記

昭和38年発行 52ページ

内容について

「灯籠雑話」は、京都南禅寺と熱田神宮にある一対の灯籠に関する史実を石川五右衛門の伝説と交えながら述べてあります。

今切関所創設に関する考察-荒井関所を中心に-」では、扉の前に両面モノクロ印刷の写真(荒井関所、江間家に伝わる古文書2篇)を交えて以下の項立てで考察してあります。
一、新居関の誕生はいつか
二、関所創設時の疑問
三、慶長五年説の出典について
四、慶長六年説の出典について
五、江間家と豊田家の関係について
(イ)江間氏の始祖と遠州転入の経緯
(ロ)肉親争う江間家
(ハ)初代関所番江馬与右エ門一成の生い立
(二)二代目関所番江馬秀次
(ホ)関所の建物を提供した豊田刑部左ヱ門
(ヘ)関所番になった江馬刑部左ヱ門
六、志都呂番所が今切関所の前身?
七、荒井御殿と関所の新築

 

明治12年の愛知県会史料について」では、第一回の県会議員として当時の春日井郡から選出された林金兵衛の手記から見つかった、明治十二年会議規則並に傍聴人心得取扱、議長己下旅費日当規則などの控えが紹介されています。

名古屋さかりば・シリーズ(その1) 新大須かいわい」では戦後になって足が遠のきがちになっている大須の様子が描かれています。

奥田抱生編「百朋斎今瓦譜」」では、明治末から大正初年にかけて活動した考古学者奥田抱生が瓦の拓本24を収めた24丁の著書「百朋斎今瓦譜」について詳しく記されています。