郷土文化 通巻143号(犬山落城・永禄八年説/森銑三/女性の結婚年齢など)

郷土文化 通巻143号
郷土文化 通巻143号

目次

鳴海潟東・南岸地域の古代について………………三渡俊一郎(1)
式内室原神社(中島郡)の鎮座地の問題…………….木立英世(13)
式内社千野神社(中島郡)の鎮座地の問題…………..〃 (15)
阿志神社の屋根瓦の紋様について………………..〃 (17)
頼朝の出生地をめぐる見解………………………山田寂雀(19)
犬山落城・永禄八年説………………………….横山住雄(26)
尾州前野村備前検地水帳………………………..瀧喜義(31)
「名区小景」の和歌について(4)………………….植松茂(50)
終生結髪の塾長・小堀休忠……………………….水谷盛光(58)
市立名古屋図書館に勤め、遂に天下の人物史通
となった森銑三翁……………………………..吉川芳秋(70)
「脚土史の常識」を考える7―女性の結婚年齢……….太田正弘(73)
名古屋文化史年表稿(41)………………………..加藤参郎(75)
昭和60年度名古屋郷土文化会理事会報告……………事務局(82)

昭和60年発行 87ページ

第39巻第3号(通巻142号)の正誤表を含む

内容について

「阿志神社の屋根瓦の紋様について」では、渥美郡田原町の阿志神社の社殿の瓦に神代文字が刻まれているとされています。

「犬山落城・永禄八年説」では、御嵩町顔戸の八幡神社で発見された永禄八年の棟札、八百津町大仙寺の「日峯・希庵・悦崗等法語雑録」(仮称)の新史料と、犬山市内で永禄年間に発給された三点の資料から、犬山落城は永禄七年よりも八年のほうが確実性が高く、天下統一の御内書を受けての行動であったのかどうかという重要な見解の違いにつながるとされています。

「終生結髪の塾長・小堀休忠」では、名古屋市出身の洋画家で、森鴎外の二女の夫でる小堀四郎氏の父である、小堀休忠が生涯髷を切らなかったことを中心に、小堀家の系譜、旧宅の所在地、昭和60年開催の小堀四郎展特別披露・レセプションでのできごとなどが記されています。藤原鎌足の子孫とあります。小堀休忠は『明治四十三年大共進会紀念名古屋知名人肖像一覧』に収録されており、マニュファクチュアラース生命保険会社相談役としてあります。

「市立名古屋図書館に勤め、遂に天下の人物史通となった森銑三翁」は、経歴の紹介が主です。

「「脚土史の常識」を考える7―女性の結婚年齢」では、愛知郡日進町赤池の区有資料から「村送証文」に年齢の記載のあるすべての一覧(16件)をあげて、平均結婚年齢(再婚者も含む)が27.8歳と計算されています。

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