郷土文化 第52巻第3号(上条瓜献上の由緒書について/『萍水奇賞』についてなど)

2020年8月7日

 
■目次
理事、服部鉦太郎氏を想う……………………..水谷盛光(1)
鎌倉街道の脇道 草井古道を探る…………………瀧 喜義(3)
池田恒興の妻・善應院…………………………井ロ友治(6)
長久手町大草城について……………………….高田 徹(12)
上条瓜献上の由緒書について……………………半田実(24)
『萍水奇賞』について…………………………藤川正数(32)
もう一人の信濃屋喜兵衛……………………….清水勝一(40)
千竈郷の比定で市史に反論……………………..山田寂雀(54)
近江商人のふる里を歩く……………………….長坂昭雄(58)
〔会員著書紹介〕櫻井芳昭著『尾張の街道と村』……水谷盛光(60)
第1回「郷土文化」50周年記念講演会
青松葉事件の真相 水谷盛光……………………事務局(61)
名古屋の地図目録(年代順)……………………..事務局(70)
 
平成10年発行 82ページ
 
■内容について
この号には、短い記事が多数収録されています、
 
「上条瓜献上の由緒書について」の「上条瓜」は、江戸時代に清洲町上条から尾張藩を通じて将軍に献上された瓜です。
 
「『萍水奇賞』について」は、寛政三年の刊本があり、三河の荻州因と金沢休の共著による『萍水奇賞』に関する記事です。『萍水奇賞』は、寛政二年の十一月と三年の正月に、当時将軍に使節を送っていた琉球の使者が岡崎に立ち寄った際に交わされた唱酬の詩を編集したものです。この記事では、岡田新川の序文、著者の自序、唱酬の詩、河村益根の跋を翻刻しながら解説を加えて、最後に結語があります。序文と跋文は書き下し文だけです。