郷土文化 第53巻第2号(尾張藩と製糖事業/近世尾張農民における婚姻の成立について/清須宿「萬歳帳」についてなど)
■目次
尾張藩と製糖事業……………………篠田壽夫(1)
知多歴史トピックス(ニ)……………..早川佳宏(10)
知多は白砂糖の製糖発祥の地か
近世尾張農民における婚姻の成立について..小川亜里香(28)
一現行婚姻法前史一
『名古屋元結』について………………鬼頭勝之(78)
清須宿「萬歳帳」について…………….半田実(80)
愛知県足助町の鉄砲鍛冶について……….安田修(90)
明治の東照宮遷座について…………….中村保夫(100)
知多歴史トピックス(ニ)……………..早川佳宏(10)
知多は白砂糖の製糖発祥の地か
近世尾張農民における婚姻の成立について..小川亜里香(28)
一現行婚姻法前史一
『名古屋元結』について………………鬼頭勝之(78)
清須宿「萬歳帳」について…………….半田実(80)
愛知県足助町の鉄砲鍛冶について……….安田修(90)
明治の東照宮遷座について…………….中村保夫(100)
平成10年発行 104ページ
■内容について
「尾張藩と製糖事業」は、宝暦初年頃にずば抜けて早くはじまった尾張藩の砂糖生産についてまとめてあります。項立ては次のとおり。「まとめ」では、尾張藩の本草学研究の背景や、新田開発との関連がとりあげてあります。
一、「原田実弼画像」の発見(画像掲載あり)
二、張州雑志の記事
三、「長府御領砂糖製作一件」
四、尾張製糖業の真の成功者は
五、原田喜左衛門製の砂糖
六、まとめ
「知多歴史トピックス(ニ) 知多は白砂糖の製糖発祥の地か」では、NHK教育テレビで取り上げられた、本土での本土でのサトウキビの栽培と製糖の開始を紀州とした説よりも前に知多で製糖が開始されていた点が指摘されています。
「近世尾張農民における婚姻の成立について」では、50ページをかけて、幕府による監視の必要であった武士とは違い、地域的慣習法にゆだねられており、特別法的な武士の婚姻においても、普通法としての意味を持っていた庶民の婚姻についてまとめてあります。項立ては次のとおり。
一、はじめに
第一章 婚姻の要件
第一節 聞き合わせ
第二節 婚姻適齢
第三節 通婚圏
第二章 許婚
第一節 仲人立て
第二節 見合い
第三節 結納
第四節 足入れ
第三章 婚姻
第一節 祝言の時期
第二節 祝言
第三節 弘め
第四節 届出
結びに代えて
「愛知県足助町の鉄砲鍛冶について」は、祭礼用に昭和まで鉄砲を製作して神社に奉納していた、鉄砲鍛冶藤田久作宗勝をとりあげてあります。
「明治の東照宮遷座について」は、明治初年に行われた名古屋の東照宮に遷座に関する記事です。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません