郷土文化 通巻154号(横井也有/「吉田禄在翁を偲ぶ」など)

2019年3月22日

郷土文化 通巻154号
郷土文化 通巻154号

目次

岩崎山の名古屋城築城残石について………………田中 建(1)
男女別の旦那寺………………………………木立英世(3)
也有さま……………………………………石原正汎(5)
『嚶鳴館詩集』の思想一文人としての細井平洲一……小野重伃(8)
幕末尾張藩の政変…………………………….植松 茂(23)
中土戸橋名覚書………………………………山田寂雀(27)
名古屋の詩人 高木斐達雄………………………林 眞(32)
きょうの郷土史稿(7) 四月(上)………………….服部鉦太郎(39)
『吉田禄在翁を偲ぶ』唐沢斗岳編(複刻)…………………..(58)
(解説)…………………………………..水谷盛光(83)
会員名簿……………………………………事務局(85)

平成元年発行 110ページ

内容について

「也有さま」では江戸後期の俳人・国学者、横井也有について記されています。鬼と姫の描かれた巻紙を見せられて俳句を作ってほしいといわれたときの逸話の紹介や、永井荷風の小説『雨瀟瀟』で「鶉衣」を名文として挙げた箇所の引用を示してあります。

「幕末尾張藩の政変」では、尾張藩主慶勝が謹慎を命じられて藩主が交代したことを受けて、失脚または栄進した家臣たちを、鶴舞中央図書館蔵の分限帳から調査報告してあります。

「『吉田禄在翁を偲ぶ』唐沢斗岳編(複刻)」とその解説では、元の名古屋区長を務めた吉田禄在翁の二十三回忌に刊行された資料の原文を組み替えて収録されています。