日本人の起源(ルーツ)を探る―あなたは縄文系?それとも弥生系? (新潮OH!文庫) 文庫 – 2001/2 隈元 浩彦 (著)
日本人は、元々住んでいた均質性の高かった縄文人に、殷のできた頃に中国大陸から朝鮮半島南部や日本列島に逃れた倭人が加わり、さらに渡来人が混じりあってできたのだろうか?本書は、骨格、遺伝子、墓の形状、使われていた道具、ATLウイルスの保有率、血 ...
「原始人健康学: 家畜した日本人への提言 (新潮選書)」藤田紘一郎 (著)(新潮社 1997年4月)
寄生虫がアレルギーにならない体を作り、マラリアに死なない体を作る。足は第二の心臓で、心理ストレスのほうが物理ストレスよりも重大だ。文明人は大変なのだ。→目次など この本の著者藤田紘一郎さんの本は、他に「笑うカイチュウ」と「脳はバカ、腸はかし ...
「ヒトと文明 ──狩猟採集民から現代を見る」尾本 恵市 (著)(筑摩書房 2016年12月)
83歳の人類学者はゴーギャンの絵を引いて、人類学は「我々はどこへ行くのか」を探求するという。彼が狩猟採集民を持ちだす意味を知って欲しい。→目次など 著者は分子人類学者であり、遺伝子の分析からアイヌが白人系ではなく北東アジア系であることを突き ...
「野生の介護―認知症老人のコミュニケーション覚え書き」三好春樹 (著)(雲母書房 2015年11月)
生活者の知恵と、学問の知恵は違う。実践者の知恵と、思索に生きる者の知恵は違う。文明が進むほどに乖離していく、前者と後者。その意味を問う。 →目次など 寂しい老人の相手をして熱心に傾聴する自分に酔いしれるボランティアの女性。相手の返事も聞かず ...
言葉が「明日」や「昨日」を作り、「大地」や「大空」を作る
(旧ブログに書いた記事の再録です。)
面白い話が書いてあった。人間は、音声だけ、ことばだけで、自分が直接知覚できない世界のことを、他人に伝えることができるというのである。「いま池袋でこんなことをやっている」 ...
「ハイエナの生態」H.クルーク (著)、平田久(翻訳)(どうぶつ社 1978年9月)
1972年に出版された研究成果とは別に、ハイエナの全体像を一般の人に正しく理解してもらうことを主眼に書かれた、モノクロ写真を多数収録した本
→目次など
本書には、複数の目的があるようです。
キャッチコピーに書い ...
「かくれた次元」エドワード・T・ホール (著), 日高 敏隆 (翻訳), 佐藤 信行 (翻訳)(みすず書房 1970年10月)
アメリカの自文化中心主義の弊害を解消しようとする中で書かれ、プロセラミックス(近接対人空間学)を提唱している本だが、動物としての人間の在り方を含め、興味深い着想に富んでいる
「まえがき」にあるように、この本は特定の読者層や分野のために書 ...
15歳の寺子屋 ゴリラは語る 山極寿一(著)(講談社 2012年8月)
■冷たいが懐の深い自然の中で生きるゴリラを通じて、見えるヒトの社会■
→目次など
調べ物をするとき、ジュニア向けに書かれた本を一冊読んでおくと、理解しやすくなると聞き、そのような本の選び方を意識するようになりました。そうして ...