書評

昭和中期における代表的な風土病(ツツガムシ、マラリア、マムシなど)の実態を調査

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半年ほど前に、『黒潮の瞳とともに─八丈小島は生きていた』を読んで、八丈小島特有の風土病としてフィラリアがあったことを知りました。この ...

書評

川は恐ろしく、大きな災害をもたらしもするが、ダムや護岸で固めてしまっては元も子もないのだ

私の故郷では、今でも子どもたちが川で泳いでいます。鮎釣りや渓流釣りも盛んで、解禁日になると、川にずらりと釣り人が並んでいます。私自身は、余り水が得 ...

書評

「制服」を是として彼らを滅ぼし、滅びようとする私たち。理想を目指す知ではなく、彼らの生の知こそ必要なのだ

宗教・儀礼・法・社会制度などの<未発達性>によって特徴づけられている平等主義社会。それは、「身体の濃密なまじわりを最大限保証する」 ...

書評

私の引っ越し好きは本能か 

『身体の人類学 カラハリ狩猟採集民グウィの日常行動』に続いて、グイに関する本を読みました。
本書では、グイ/ガナの儀礼に注目することで、共有関係を成り立たせる世界観が記述されていました。
グイ ...

書評

賢くたくましい人々と、それぞれの生き方で生きる動物たちを育む確かなアフリカを知る

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「オホーツクの道ばたでキツネの脈をとって生きられる」と表現されるようになった森の獣医さんは、子供の頃、山川惣治作の「少年王者」を読 ...

書評

「山に死がなかったら、単なる娯楽になり、人生をかけるに値しない。」

著者、山野井泰史さんの経歴を奥付けから引用します。
「1965年東京生まれ、単独または小人数で、酸素ボンベを使用せず難ルートから挑戦しつづける世界的なクライマー ...

書評

「スイカがあれば人は生きていける」 

『人間は何を食べてきたか』に登場する研究者、池谷さんの本です。
農耕の様子と近況を知りたいと考え読みました。

農耕は、どうやら本格的ではなく、栽培作物はスイカと豆、そして近年取り ...

書評

「オカエシモウス」と霊界にお返しする都から遠い人々、言葉を残さない都に近い人々

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ヤノマミ、ブッシュマン、アボリジニから、動物たち、中世ヨーロッパなど、広くみられる生まれてきた子を育てないという行為。

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書評

人類以外で農業に手を出した唯一の集団として見ると、人類の行く末を考える上で大変面白いのがハキリアリである 

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ハキリアリは植物の葉や茎を切り取って巣に運びキノコを育てます。このキノコは主に幼虫のエサ ...

書評

虫は高級品として扱われる「ごちそう」。ラオスで、カラハリで、虫を食べる人々の暮らしは温かい。

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小峰書店から出ているおそらくジュニア向けの本です。多めにルビがふってあります。

内容を確認しておらず、あま ...

書評

気功を実践する臨床心理士が語る「覚醒」を通じて「どうにもならない」自分を主体的に生きる意味を探る。

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著者は京都文教大学教授で、臨床心理士であり、気功も実践されています。共著はありますが単独での本は ...

書評

■人間■ 

動物に近い生き方をしながら、人間として、世界を受け入れて生きていく人々を記録した写真集。
ブラジルの先住民たちが白人の抑圧に抗して立ち上がったことを契機に、アマゾンを訪れた戦場カメラマンである著者による ...

書評

■冷たいが懐の深い自然の中で生きるゴリラを通じて、見えるヒトの社会■

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調べ物をするとき、ジュニア向けに書かれた本を一冊読んでおくと、理解しやすくなると聞き、そのような本の選び方を意識するようになりました。そうして ...