郷土文化 通巻156号(聞天閣の最後/愛知社創立六十年史(複刻)など)
目次
太閤検地は長浜に始まる……………………….滝 喜義(1)
テレビ番組「名古屋域の石垣」取材覚え書…………水谷盛光(8)
東海道鳴海宿の脇本陣…………………………榊原邦彦(11)
村の仏教一尾張地区の例……………………….木立英世(18)
還暦の屏風(続)…………………………….伊藤正甫(21)
「聞天閣の最後」追跡覚え書……………………水谷盛光(26)
沼波瓊音の小説―名古屋の小説覚え書(6)………….斉藤亮(36)
きょうの郷土史稿(9) 五月(上)………………….服部鉦太郎(39)
愛知社創立六十年史(複刻)………………………………(59)
(解説)……………………..水谷盛光(158)
平成元年発行 159ページ
内容について
この巻は、「愛知社創立六十年史(複刻)」を収録してある関係で、通常よりもページ数が大幅に多くなっています。
解説によると、愛知社は、尾張徳川家が徳川期に一人の将軍も出せず、新政府になって多くの顕職に登用されながら戊辰戦争後は冷遇された中で、明治十年当時の東京大学学生であった加藤高明、八木秀太郎らが会同し、翌十一年に設立した組織です。十三年には貸費財団「愛育社」を創立し、寄宿舎も建設しました。「愛知社創立六十年史」にはその消長が記されています。
「「聞天閣の最後」追跡覚え書」には、1910年(明治43年)に第10回関西府県連合共進会に際して寄付された、鶴舞公園の東南に位置する吉田山に名古屋市が貴賓館として整備した聞天閣(もんてんかく・ぶんてんかく)の最後がはっきりしないとして記事にしてあります。古材が大空襲で焼けたであろうことと、「ぶんてんかく」と呼ぶのが正しいであろうことを収穫としてあります。
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