郷土文化 通巻164号(織田信長出生考/近世尾張の頭百姓/尾張名物集、古今尾州手前味噌など)

2019年3月25日

郷土文化 通巻164号
郷土文化 通巻164号

目次

織田信長出生考………………………………石田泰弘(1)
山田長政は「尾張産」…………………………水谷盛光(10)
前野家文書『武功夜話』の史料性批判…………….勝村 公(20)
横井也有の文学―陶渕明からの影響を中心に―……..藤川正數(30)
横井金谷筆「竹林七賢人図」六曲一双屏風について….飯田英男(43)
『植松有信』補訂…………………………….植松 茂(46)
近世尾張の頭百姓について……………………..横地 徹(65)
尾張名物集、古今尾州手前味噌………………….安藤慶六(78)
塩竈神社と八雲神社の起源……………………..木立英世(87)
平成4年度理事会報告………………………….事務局(91)

平成4年発行 98ページ

内容について

「織田信長出生考」では、郷土色の濃い史料(『尾州古城志』『尾張出生之武士』『寛文村々覚覚』など)に記された勝幡城を出生地として有力視しています。

「近世尾張の頭百姓について」では近世尾張の多くの村にいた頭(かしら)百姓について、長百姓同様村役人と見るべきなのか、村内の有力上層農民とみるべきなのかが検討されています。そのうえで①頭百姓は有力上層農民であり、②尾張の村では新田村も含めほとんどの村に頭百姓がおり、③頭百姓は村が決めることで、④藩の政策によっても地位や力が支えられていたとしています。

「尾張名物集、古今尾州手前味噌」ではそれぞれの翻刻を収録し、示されている名物がどのようなものであったのかを適宜調べてあります。