郷土文化 通巻163号(幕末期尾張藩の鉄砲/張振甫墓所など)

郷土文化 通巻163号
郷土文化 通巻163号

目次

『古事記』・六国史に見る古代の尾張年表(2)………横井在時編(1)
鉈薬師堂と張振甫墓所―
「発見された四神主」と「九地蔵碑」…………….吉野忠夫(12)
新城市「冨賀寺」所蔵『四季山水図』
襖絵・其の他の絵について……………………飯田英男(25)
「幕末期における尾張藩所有の鉄砲について」(続)….安田修(34)
北海道「八雲」の地名考……………………….水谷盛光(49)
翻刻『山田右門日記』(下)……………………..植松茂(55)

平成4年発行 63ページ

内容について

「鉈薬師堂と張振甫墓所」では、明代末期の食医で日本に帰化し、初代尾張藩主徳川義直の保護を受けて名古屋に住居を得、千種区振甫山の地に堂宇を設けて、薬師如来と十二神将を祀った張振甫(ちょうしんぽ)の墓所について記されています。「神主」とは中国の儒教で、死者の官位・姓名などを書いてみたまやに安置する木板を指します。

「「幕末期における尾張藩所有の鉄砲について」(続)」では通巻155号に続いて文久2年に書かれたと思われる『戌七月 三階御櫓御道具帳』と同時期に書かれた『戌七月 貫目以下筒玉割』『戌六月調 有合等三ツ物割並合薬製作所』の史料が報告されています。史料の紹介と個々の付属品に対する考察を加え、幕末期の総合的戦力を考えてみたいとしてありますが、これら三点の史料では不足であると結ばれています。

「新城市「冨賀寺」所蔵『四季山水図』襖絵・其の他の絵について」では、横井金谷の動向をたどりながら冨賀寺に所蔵された数点の絵が収録されています。中には、与謝蕪村作の峩嵋積雪図(がびせきせつず)も含まれていますが、この作品について情報は他に見当たりません。

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