郷土文化 第21巻第1号(異説の多い名古屋停車場開設日/「曙日記」の稿本(4)―帯梅自筆『象頭山紀行』について一など)

2020年10月7日

郷土文化 第21巻第1号
郷土文化 第21巻第1号
 
■目次
博通の郷土史家山田幸太郎さん…………………………..吉川芳秋(1)
造像銘記尾三編(3)…………………………………….佐々木隆美(4)
異説の多い名古屋停車場開設日…………………………..水谷盛光(9)
郷土の文学(2)―飄剌文学を訪ねて・上―…………………..長谷川国一(17)
「曙日記」の稿本(4)―帯梅自筆『象頭山紀行』について一…….寺島初巳(25)
日本武尊と美濃尾張……………………………………森徳一郎(33)
宇治橋断碑の印象……………………………………..江碕公朗(35)
雑報(理事会報告・見学記録・手紙の会)……………………(40)
 
昭和41年発行 46ページ
 
■内容について
「異説の多い名古屋停車場開設日」は、気軽に調査を開始したものの、『名古屋市史』『名古屋市年表』『日本鉄道史』『絵入扶桑新報』などをあたって、仮停車場の名称などが登場し、判然としないところ、国鉄本社文書課からの連絡で国鉄が名古屋の新聞に出した開通広告文の控えが発見され五月一日と判明したという顛末が記されています。明治十九年の熱田清州間開通時の時刻表と旅客運賃表には名古屋駅は記載されておらず、4月29日から5月1日にわたって出された広告で名護屋停車場の開設が知らされ、時刻表と運賃表にも名護屋が追加されています。