郷土文化 第36巻第2号(尾張藩における賭博政策/愛知郡長久手町大草山三光院の絵馬についてなど)

2019年12月10日

郷土文化 第30巻第2号
郷土文化 第30巻第2号
 
■目次
白鳥鼎三和尚法嗣の平野貞道和尚について…….川口高風(1)
尾張藩における賭博政策…………………..森井勝也(9)
戦国期岩崎丹羽氏の覚書(2)………………..武田茂敬(29)
前野氏春秋(3)…………………………..瀧喜義(47)
愛知郡長久手町大草山三光院の絵馬について…..飯田英男(57)
 
昭和57年発行 64ページ
 
■内容について
「白鳥鼎三和尚法嗣の平野貞道和尚について」は、江戸後期に名をなした尾張の画匠で、梅逸に学び、墨竹を専門とした平野泥江(藪描きの別名)の次男平野貞道を取り上げています。貞道は明治期の硯徳法持寺(名古屋市熱田区白鳥町)二十八世白鳥鼎三和尚に嗣法し、多くの寺院の住持となった高僧でした。ここでは、泥江と貞道の関係や貞道の活躍を振り返ってあります。項立ては次のとおり。
一、はじめに
二、貞道と泥江の関係
三、月笑軒、洗月院時代
四、宝泉寺時代
五、法持寺時代
六、国分寺時代
 
「尾張藩における賭博政策」は、東邦高校講師で名城大学法学修士である著者が、江戸時代において、盗賊、火付とならぶ大罪とされた博奕に対する尾張藩の政策がまとめてあります。項立ては次のとおり。
はじめに
一、禁令の変遷
二、保護法益(賭博を禁じることの意義)
三、取り締り
四、密告
五、犯人隠匿
六、連帯責任
むすび
付表「博奕御仕置御定」刑罰体型表
 
「戦国期岩崎丹羽氏の覚書(2)」は、岩崎城の戦いを取り上げてあります。図表として、岩崎城図(蓬左文庫蔵)、丹羽家系図、信雄家臣高禄者名(信雄分限帳)、丹羽氏一覧表(信雄分限帳 浅羽本)、中入りの兵力説、各隊兵力一覧表、城内の兵力、丹羽氏次家臣一覧表が収録されています。
 
「愛知郡長久手町大草山三光院の絵馬について」では、尾張旭市の絵馬を調べるなかで猿投神社の祭礼に関連する尾張旭市の棒の手に関係のある猿投合宿絵馬が三光院に所蔵されていることを知ったことで、判明した、参考になる絵馬の件を取り上げてあります。項立ては次のとおりです。
1、三光院 略由緒(長久手町史より)
2、全的中絵馬 二面(図2)
3、猿投合宿絵馬(高60cm×巾120cm)
4、黒毛飾馬図絵馬(高60cm×巾60cm)
5、牛若丸、弁慶、戦いの図絵馬(高60cm×巾60cm)
6、墓参の図 絵馬(高60cm×巾60cm)
7、黒、栗毛飾馬の図 絵馬(高60cm×巾60cm)
8、村芝居の図 絵馬(高50cm×巾60cm)
9、宝剣貼付絵馬、三十三所巡拝記念絵馬