郷土文化 第5巻第1号(素堂禅師と図書館/横井兼吉翁/熊沢天皇など)

2019年5月7日

郷土文化 第5巻第1号
郷土文化 第5巻第1号

目次

服部菅雄の和歌について……………………….松村博司 1
眞筆本、正法眼藏山水經における表記の特質……….嶺 光雄 13
素堂禪師と圖書館…………………………….山村魏 17
無住國師は果して梶原氏なるか………………….小林忠雄 19
根元鼻目集より見たる橫藏寺坊名………………..水野録次郎 25
尾張朝日發見の石鎌…………………………..山田吉昭 26
米禽堂横井兼吉翁之事…………………………湯淺四郎 28
冬海以後……………………………………山田麗眺子 31
慶長以後尾三金石年表6………………………..黑田鑛一 37
再び所謂”熊澤天皇”…………………………..尾崎久彌 40
編集だより

昭和25年発行 48ページ

内容について(ピックアップ)

「眞筆本、正法眼藏山水經における表記の特質」では、豊橋市の全久寺に所蔵されている真筆本によって、道元禅師の文章表記の特質を整理してあります。

「素堂禪師と圖書館」では、中区新小川町の泰増寺に明治五、六年頃「新聞自由閲覧所」という札をかけて、当時はまだ珍しかった新聞を購読し、読後に一般の閲覧に供していた素堂禅師と、著者の父親との出会いについて記されています。

「尾張朝日發見の石鎌」は清洲の朝日遺跡から出土した石鎌と思われる石器について記してあります。

「米禽堂横井兼吉翁之事」は、昭和16年55歳で没した、横井米禽として知られる人物についての記事です。

「再び所謂”熊澤天皇”」は、同著者による「歴史の必然性」「所謂熊澤天皇」を採録し、また新たな材料や、藤田勇なる人物に関する追記などを含めた記事となっています。