「墓標は語る―戦争の原因糾明こそ不戦につながるのだ」山本文子(ブイツーソリューション 2014年4月)
戦争に向かおうとする時代に読む
気になる動きが続いています。
・ムサシという会社を特定して、その実施が疑われている選挙不正。メディアは開票機による不正ではなく、参議院選白票水増し事件を大々的に取り上げて、選管も市民による監視を妨害しようとしています。
・東日本大震災以降、原発事故の真相を隠蔽しようとする国と大手メディアの動き。
・特定秘密保護法の施行。
・繰り返されるスラップ訴訟。
・戦争賛美作品がベストセラーになり、作者が公共メディアの経営委員会に選ばれる不思議。
・良い印象を与える露出を増やす自衛隊。
このような状況にあって、一般的な平和活動とは異なる活動で、不戦に向かうために必要な情報を広めようと努力されているかたが著者の山本文子さんです。山本さんは80代の女性であり、その経験から日本の戦争における命の軽視を不審に感じ、真相を究明しようとして得た内容や分析を本書にまとめられました。ホームページから本書は、山本文子さんのページ(http://bunei999.cocolog-nifty.com/blog/)から改訂版を無料でダウンロードできます。
Amazonの内容紹介を引用します。
これは暴露本。明治維新は百済人による天下取りだった。六六〇年頃、朝鮮半島の百済の国が唐(中国)と新羅(韓国)によって滅ぼされ、一万人近い百済人が日本へ亡命してきた。非常に性格がきつく、戦争好きで天下取りばかり考える彼らは、暗殺と陰謀により明治以降の日本の支配者となった。中国侵略、朝鮮の植民地支配は唐や新羅に対する百済人の仇討ちだった。唐憎し、新羅憎しの彼らにアジアの平和は守れない。
これが真実であるかどうかは不明ですが、このような出来事が実際にあったのではないかと思わせる状況は実際に存在しています。
・山口県出身の首相が多すぎる。
・在日韓国人が優遇されている。
・韓国では禁止されたパチンコを日本は禁止できていない。
・それに何より、本書で指摘されている、優秀な若者から戦場に送って命を奪った当時の首脳部は不自然である。
この本に記されたことが真実であるかどうかはわかりません。しかし、不思議なことは毎日のように起きています。中でも大きな不思議が大手メディアの報道です。第二次世界大戦前と同じように、戦争への道を切り開くための報道に終始しているとしか思えません。
大手メディアがそのような行動をとる理由を常識的な本だけから推測しようとすれば、絶対に正解にはたどりつかないことでしょう。
大手メディアの行動を推測するには、本書のような本や、本書でも触れられているTHINKERさんの本(『偽情報退散! マスコミとお金は人の幸せをこうして食べている』)、近代の世界史をわかりやすく解説した『金融の仕組みはすべてロスチャイルドが作った』などを読んで、現在の世界を別の視点から把握する必要があるでしょう。
反戦の第一歩は洗脳からの脱却することではないでしょうか。
土着のあらゆる権力を破壊して世界規模の権力の下に万人が組み込まれようとしています。その動きの中で、教え込まれた価値観を信じ込んだ情報弱者たちは、いつの間にか居場所をなくそうとしているように私には思えます。そうした情報弱者から脱却するためには、別の視点を提供してくれるこのような本が有用であるはずです。
内容の紹介
幕府とは比較にならない過酷な税を課す明治政府に国民の怒りが沸騰。士族からも、農民からも、日本全国津津浦浦に亘って一揆が起こった。その件数たるや、物凄い。農民一揆は明治六年から十四年まで九年間が最も多く、計三百五回も起こっている。しかも、その構想が全国一に激しかったのはなんと愛知県春日井郡だというのだ。それは、現春日井市、つまり私の故郷である。 – 32ページ
当時の国の政策には不審を抱かされることが多々あるが、これもその一つだ。陸軍幼年学校から進む陸軍士官学校や、海軍兵学校などの難関をパスした優秀な若者を思い切り厳しく叩き上げて、最後は死地に赴かせる。一般男子からの召集兵にしても、体力壮健の優れた青年から優先的にどんどん戦場へ送り、死なせてしまう。アメリカの国策は全く正反対だった。優秀な若者には恵まれた職場を与えることで軍人にさせまいとする方針を取った。アメリカは志願兵制度であった。無人飛行機を考案したアメリカ。特攻兵器を創った日本。アメリカは兵士を死なせまいと努めたのに、日本は兵士を殺したがっていたとしか思えない。百済系帰化人は大和民族を殺したかったのか。しかも優秀な人材を狙って殺した、と私には思えるのだ。 – 50ページ
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