リベラルから保守へ 人はなぜ転向するのか
いつまで見ることができるのはわかりませんが、2件の動画を紹介しておきます。
維新の会の支援者、自民党を支持している人、嫌韓厨、特亜批判者、共産党支持者、キリスト教を信じる人たちなど、日本に住むあらゆる人に見て欲しい動画です。
水道民営化を解説。水道料金が2倍になる!?麻生太郎、コンセッション、浜松市、宮城県、水道法、PFI、ヴェオリア
【武田邦彦】 〈二酸化炭素削減〉 日本経済が衰退した原因
これらの動画を見てどう思われたでしょうか。これらの動画は、多くの人が、リベラルな思想を捨てて、保守的になっていく背景を象徴しているのではないでしょうか。
多くの人が若いころと中高年になってからでは思想を変えました。
太田竜さんは、当初、共産主義を信じて元日本革命的共産主義者同盟(第四インターナショナル日本支部)委員長を務め、グリーンエコロジスト運動に取り組んでグリーンピースを名乗ったりもしましたが、後に反米、フリーメーソンやイルミナティのような秘密結社を含む反ユダヤ主義、反国際金融支配となりました。
清水幾太郎さんは、「60年安保」の際のオピニオンリーダーの一人であったが、左翼から保守に転向しました。1980年執筆の『日本よ 国家たれ―核の選択』(文藝春秋刊)において、日本の核武装を主張しました。
西尾幹ニさんは、ドイツ文学者、ニーチェの研究者ですが、西洋の歴史を地球侵略史として把握しておられます。
西尾幹二氏講演『西欧の地球侵略史と日本の鎖国』2016.4.24〈歴史・公民〉東京塾第30回#2
ここにあげたすべての動画は、私たちが一般に触れる情報には同じバイアスがかけれらているということを示しています。つまり、表向きの価値観として、世界が協力して博愛主義的、民主的な文明社会を作りあげていこうというメッセージの背後で、実際には、特定の人びとが、彼らにとって極めて優位な社会を作り上げていっているということが暴露されているのです。もちろん、西洋礼賛も国際金融資本の都合によい価値観です。
日本では、明治維新によって国際金融資本による統制が始まりました。人々は、国際金融資本の求める労働者として訓練され、法を整備することで自治を奪い、共同体を破壊して、経済活動の妨げになる活動が排除されていきました。けれど、人々に対して与えられる情報は、「ひどい江戸時代を脱して、希望に満ちた新時代を作り上げている私たち」というメッセージを伝えるものでした。
そうして、リベラルな価値観をもった国民が育成されていったのです。けれど、上に見るように、彼らを育てたメッセージは嘘でしかありませんでした。
この事実に気づいた人々が、保守化するのは当たり前です。そのまま信じ続けていても、むなしい夢を追いながら、世代を重ねるごとに、窮状へと追い込まれていくだけなのですから。
マスコミの持ち主は国際金融資本です。学校教育の内容も、国際金融資本の意図を受けて決まっています。そうして、国際金融資本にとって都合のよい価値観を持った大衆が育てられていきます。国際貢献を目指す人々、立身出世を目指す人々、Youtubeドリームを目指す人々。差別をなくし、人権を守るために立ち上がる人々。あらゆる意欲が国際金融資本を利するように曲げられて、利用されていきます。
生き残るためには、だまされたふりをして、西洋礼賛でいかなければならないのが現実なのかもしれません。けれど、生き残ったとしても、せいぜい家畜(ゴイム)の中では待遇のよい存在になれるだけなのでしょう。
日本の若者たちは、自分でも生活していくことができるという理由で、今の生活はそれなりによいと考えているようです。結婚できなかろうが、子どもを持てなかろうが、外資に水道を買い取られようが、年金がもらえなかろうが、科学技術が進んで、制度が整えられたおかげて便利さや快適さが維持しやすくなったのですから、問題ではないという見方もできるでしょう。
私には、正解がどこにあるのかはわかりません。けれど、国際金融資本が振りまく嘘を信じ込んで生きることだけは避けたいものです。
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