山で出会った動物続報
19日に見かけた動物が気になったので、また行って確認してきました。
結論から言うと、どうやらニホンカモシカだったようです。残念ながらツキノワグマではありませんでした。
駐車場に車を止めて歩き始めました。
蛾や赤く熟した実をみながら、先日動物たちと遭遇した山道へと進みました。
最初に動物の逃げる音を聞いた場所ははっきりとわからず、イノシシによるらしい掘り起こしも見つからないまま通り過ぎてしまいました。
そのまま登って、コブの上に出ました。向こうに岩山が見えます。
動物を目撃した場所は、コブからそんなに下らないところでした。19日には、上の画像の正面に動物たちの姿が見えました。画像の向こうにいくほど道は下っています。距離は30メートルほどしかありませんでした。上の画像では見通しが悪いように思えますが、向こうの山肌まではっきり見通すことができます。
19日に動物が駆け上った部分まで行ってみたところ、薄いながらけもの道ができていて、足跡が確認できました。真ん中を通っています。急な崖かと思ったのですが、私でも登れるくらいの傾斜しかありませんでした。けもの道は、木の間を抜けたところで向きを変えてジグザグに続いていました。
足跡の大きさです。はっきりとした足跡はなく、土のめくれによってわかる程度でした。大きさは10cmほどしかありません。足の大きさはもっと小さいと思われるので、どうやらツキノワグマではなく、ニホンカモシカだったようです。
改めて探してみたところ子を呼ぶ親カモシカの動画が見つかりました。
私が聞いたのは、もっと母音を含む声だったように記憶していますから、声からすればカモシカではありません。ただ、緊急性が高い場合の声は私が聞いたような声なのかもしれません。
谷まで下り切ったところに咲いていたドクダミと白い花です。
その後も、クマの生息を示すような痕跡はないかと、谷の石や岸の様子を調べてみましたが、この谷は、上流にマス釣り場やため池があり、農地も広がっていて、人家もある関係で、水は汚れた状態であることもあって、動物がサワガニなどを探した様子はありませんでした。
ただ、一か所、小さい谷が流れ込んでいる場所があり、そちらの谷は比較的澄んだ水が流れているので、合流点を調べてみました。
するとそこに動物の足跡がありました。長いほうの径が8~9cmほどです。けもの道の足跡とは違ってはっきりとしており、カモシカやシカ、イノシシとは違う肉球を持つ動物らしい足跡です。
この足跡は、川岸に4つ、ほぼ等間隔、ほぼ同じ大きさで続いていました。
足跡は山から谷のほうへ向かっているようでした。逆にたどってみると、この写真の中央部分から谷のほうへ出て来たように思えました。小さい谷も様子を調べてみましたが、動物が活動した跡は見当たりませんでした。
足跡の列は何度も通っている様子ではなく、一度通ったきりのようですので、この川岸に足跡を残したのは、この場所から少し上流にあるキャンプ場に連れてこられたイヌの可能性が強そうです。
キャンプ場を通り抜けて駐車場まで戻る途中に、スギの枯れ枝の上にされた動物の糞がありました。写真は掲載しませんが、肉食獣の下痢便のような糞で、量は犬の糞ほどでした。
写真家 宮崎学さんのページを参考にすると、どうやらキツネの糞のようです。
19日に出会った動物は、ニホンカモシカであると一応結論は出ましたが、動物の痕跡を探して山を歩く楽しみを得たことでもあるので、また秋にでも行ってみたいと思っています。
この記事につかった動画の一部をYoutube動画として公開してあります。ぜひ合わせてご覧ください。
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