2019年5月28日 しとしと雨の新川土手

 

午後3時頃、新川の土手を歩いてきました。

昨日歩いたとき、橋の下にボラの稚魚らしい魚の群れを見かけたので、今日もいるかと思い行ってみましたが今日は見当たりませんでした。

そのまま川沿いを歩いていくと、アシなのかヨシなのかわかりませんが、川べりに生えている植物の間からカニが上ってきていました。以前見かけたカニはもう少し小さい個体が混じっていましたが今日のカニは大きめの個体ばかりでした。

生きもの歳時記 万葉の生きものたちによると、葦蟹と呼ばれるこのようなカニは、一種類ではなくアシハラガニなど複数種類いるようです。捕まえてみないとなんというカニなのか同定できなさそうです。私の故郷ではサワガニ以外見たことがなかったので、こうしたカニが身近に住んでいることにわくわくします。

今日は、弱い雨だったためか、スズメたちの姿もありました。主に土手上のアスファルト舗装の上におちた雑草の種を拾っているようでした。

同じく土手のアスファルト道路上に、カラの大きさ1.5cmくらいのカタツムリがいました。日本自然保護協会によると日本にはカタツムリが700種類ほどもいるそうで、このカタツムリも種類は不明です。オナジマイマイまたはウスカワマイマイでしょうか。

アブラナ科の植物が覆いつくしていた土手が今度はクズに覆われていきます。私は田舎育ちですが、こうして季節によって全面的に植物が入れ替わることを知ったのは10年ほど前でした。

アブラナ科の植物自体も、ここではいっせいに枯れていますが、岸辺に生えたものの中には、まだサヤが青いものもあれば、黄色い花が咲いているものもあります。

アブラナの実がみのると、10年程前のことを思い出します。ベランダに植えた菜っ葉が実を付け、実った頃に、二羽のハトがやってきました。せっせと実を食べていき、飛び去った跡には、一粒の実も残っていませんでした。その鮮やかな食べっぷりに感心させられました。

我が家には、妻がスズメ用にと冬の間玄米を置いていたエサ鉢があります。今の土手はスズメやハトにとってごちそうだらけのはずなのですが、今でも数羽のスズメがコメをもらおうとやってきます。玄米のおいしさは格別なのでしょうか。