郷土文化 第26巻第3号(名古屋南部の新田開発/尾張 元興寺伝説年表/胆振日記(1)〈資料紹介〉など)

2020年1月17日

郷土文化 第26巻第3号
郷土文化 第26巻第3号
 
■目次
堀杏庵の尺牘……………………….吉田富夫(1)
名古屋南部の新田開発について(1)………橋本弘志(4)
御深井庭山之内御側組足軽昔ばなし……..山田寂雀(36)
斎藤徳元年譜考証(8)…………………安藤武彦(39)
尾張 元興寺伝説年表…………………水野藤吉(51)
胆振日記(1)〈資料紹介〉……………..角田弟彦誌・光野真喜男(64)
名古屋文化史年表稿(20)………………加藤参郎編(80)
事務局日誌…………………………(88)
 
昭和47年発行 87ページ
 
■内容について
口絵写真「第5回(水野賞)文化財写真コンクール1位 石仏三態―大日堂五百羅漢より― 服部忠夫氏を掲載
 
「名古屋南部の新田開発について(1)」は、著者の住む港区の近世における新田開発が、農民階層のためではなく農民は低い生活条件を余儀なくされたとしながら、名古屋市南部の新田開発についてまとめてあります。項立ては次のとおりで、本号では第三項までが収録されています。
一、はじめに
二、新田の概観
三、尾張における新田景観
1 尾張国の新田高と状況
2 尾張藩の新田開発論
四、名古屋南部の新田景観
1 熱田新田
2 熱田前新田
3 小川新田
五 結び
図表「熱田区の新田開発」「敷金(地代金)一覧」「熱田新田の石高と地籍」が折り込んであります。
 
「胆振日記(1)〈資料紹介〉」は、徳川林政史研究所に原本のある、明治11年から北海道の入植地に赴いた旧尾張藩士角田弟彦の日記より、片桐寿氏写本を底本とするものとあります。ひらがなと漢字で書かれ、短歌を多く含む、簡単な日記ですが、冒頭に、御家令小瀬氏よりの四月三十日付の書面が収録され、末尾に編注として、果翁文書 第三編巻一より、明治11年10月に出された書簡2通が収録されています。