郷土文化 第24巻第2号(永禄濃尾考 美濃岩村城の攻防戦/陽の目を見ない「大福帳」/暮雨巷暁台の門人(その7) 岳輅および少汝など)

2019年11月23日

郷土文化 第24巻第2号
郷土文化 第24巻第2号
 
■目次
目で見る名古屋の文化史展あれこれ……..服部鉦太郎(1)
暮雨巷暁台の門人(その7)……………..服部徳次郎(4)
斎藤斎宮頭年譜考証(5)……………….安藤武彦(17)
一岐阜在城期までの徳元ー
永禄濃尾考…………………………横山住雄(29)
陽の目を見ない「大福帳」…………….志賀 信(37)
岐陽名家忌辰録<資料紹介>…………….(43)
名古屋文化史年表稿(15)………………加藤参郎編(50)
雑報(見学記録・手紙の会)…………….(56)
 
昭和44年発行 62ページ
 
■内容について(付録より)
「永禄濃尾考<1> 美濃岩村城の攻防戦」:本稿は、副題にも示されているように、永祿年間(一五五八~一 五七〇)における濃尾地方の歴史的事件の一考察である。ちょうど、 この年代において日本歴史上、特筆される事件がいくつかおこっている。たとえば「永禄三年五月、織田信長、尾張桶狭間に今川義元を襲い破る」、「永禄四年九月、上杉輝虎(謙信)、武田信玄と川中島で戦う」、「永祿五年四月、上一撥蜂起一」、「永禄六年、この秋、三河一向一揆蜂起」、「永祿十年、織田信長斎藤竜興の稲葉城を陥しここに移る」などなど大変な時期であつた。このような時期における濃尾地方の伏況を 岩村城(岐阜県恵那郡岩村町字山上)を中心 に記している。
 
「陽の目を見ない「大福帳」」:本稿は、明治三十四年九月、名古星で創刊された月刊雑誌『大福帳』のことを紹介され たものである。筆者志賀信氏の格別なご厚意に、編集子も管見におよんだが、非常に貴重な文献で ある。一言でいうなら、今日流行のダィジエ スト的総合雑誌の先鞭をなすものと思う。(中略)なかでも、当時の広告をみると、なかなか 興味深いものがある。