郷土文化 通巻145号(西川嘉義/名古屋通俗図書館/『孤愁の岸』公害考説など)

郷土文化 通巻145号

目次

理事、舟橋寛治さん逝く……………………….吉川芳秋 1
愛智郡の郷域と新溝駅について………………….三渡俊一郎 3
式内社片山神社(春日井郡)の鎮座地の問題…………木立英世 12
『名区小景』の和歌について(6)…………………植松茂 14
西川流外伝天災舞踏家 西川嘉義…………………服部鉦太郎 24
狒舞表ニ御座候―尾張藩戊辰の禍津日一…………..安藤慶六 41
「名古屋通俗図書館」研究ノート………………..加藤参郎 69
歴史小説『孤愁の岸』公害考説………………….水谷盛光 76
地名「弥富」について…………………………森本正已 94
愛知県で発行された昭和前期の雑誌(続1)………….林 眞 100
津島見学記………………………………….伊藤正甫 104
名古屋文化史年表稿(43)……………………….加藤参郎106
郷土関係資料紹介(4)冢田大峰…………………..鶴舞中央図書館 113

昭和61年発行 115ページ

内容について

「西川流外伝天災舞踏家 西川嘉義」では、「名古屋美人」と呼ばれた日本舞踊の西川流の名手・西川嘉義の生涯について、明治17年から大正6年までの5枚の肖像写真を収録しながら記してあります。項立ては次のとおり。

初代鯉三郎の生い立ち
西川流と諸流派の台頭
嘉義丸の人気
舞踊界の消滅時代と嘉義丸の苦悩
運命を左右した離名
最後の大舞台

「狒舞表ニ御座候―尾張藩戊辰の禍津日一」は戊辰戦争/青松葉事件の頃を扱った大作です。

「「名古屋通俗図書館」研究ノート」は、名古屋に図書館のないことをなげいていた倉岡勝彦氏が明治42年に開設した同図書館について本誌通巻144号の記事に対する補足、訂正が行われています。図書400冊に、新聞150余種・雑誌240余種を揃え、有料で月間2500人が主に株式相場を調べるために利用したとあります。

「歴史小説『孤愁の岸』公害考説」では、歴史小説の嘘が真実として信じられていく公害について記されています。通巻153号に後続記事があります。

販売

ヤフオクで販売中: 商品名:LC0145