郷土文化 通巻159号(渡辺正蔭/小酒井不木/宇都宮三郎など)

2019年4月2日

郷土文化 通巻159号
郷土文化 通巻159号

目次

『寛文村々覚書』の成立年次について…………….横井在時(1)
東海道鳴海宿加助郷村々書上……………………榊原邦彦(3)
歌人・上田仲敏・甲斐子(一)……………………植松 茂(6)
宇都宮三郎年譜………………………………竹内清和(22)
渡辺正蔭(鉞次郎)の遺稿に想う…………………堀田晴子(30)
「柳原二位局の出自」奇聞(補遺)………………..志賀信(44)
陸地測量部地図「太田村」奇譚………………….水谷盛光(46)
名古屋の探偵小説家(一)小酒井不木………………斉藤亮(49)
八ッ八祭り………………………………….木立英世(70)

平成2年発行 71ページ

内容について

「『寛文村々覚書』の成立年次について」では、寛文年間に発行された尾張一国の村勢一覧である『寛文村々覚書』の成立年次に関する記述が各市町村史などの書物によってまちまちであることから、実際の成立年次を調べ、寛文13年であろうと推測されています。

「宇都宮三郎年譜」では、名古屋出身の幕末・明治初期の洋学者・軍学者・化学工学者・技術者である宇都宮三郎の年譜が収録されています。

「渡辺正蔭(鉞次郎)の遺稿に想う」では、幕末の尾張藩士渡辺正蔭のひ孫にあたる寄稿者により、渡辺正蔭の残した書簡の翻刻を中心とする記事が寄せられています。項立ては次のとおりです。

〇はじめに
〇正蔭上京のこと
〇青松葉事件起きる
〇戊辰戦争従軍
〇知多郡への移住
〇終わりに

「名古屋の探偵小説家(一)小酒井不木」では、不木の生い立ちおよび探偵小説への関りについて2ページ半ほど記した後、大半のページを作品解題目録に費やしてあります。

「八ッ八(やつはち)祭り」は、子供が八歳まで成長したことを祝う祭りです。