郷土文化 通巻158号(大原山清の日本書記研究/正月の神札/翻刻『丑太郎敦賀ものがたり』など)

郷土文化 通巻158号
郷土文化 通巻158号

目次

織田信長の永禄七年の未紹介花押と信長の動向……..横山住雄(1)
大原山清の日本書紀研究……………………….大原康男(7)
東海道嗚海宿定助郷村々書上……………………榊原邦彦(18)
前野良沢出自を探る…………………………..瀧 喜義(21)
和宮降嫁と尾張の村々…………………………桜并芳昭(34)
「柳原二位局の出自」奇聞……………………..志賀信(47)
「北海道八雲開拓者考」……………………….磯村ひとみ(64)
正月の神札について…………………………..木立英世(70)
飜刻『丑太郎敦賀ものがたり』………………….植松茂(72)
理事会報告………………………………………(86)

平成2年発行 86ページ

内容について

「大原山清の日本書紀研究」では、江戸中期に熱田神宮に仕えた祠官、大原山清(たかきよ)による日本書記の研究について調べてあります。誤字脱字の恣意的な解釈、神代史実説に立つ解釈、独創的解釈、軸通りの解釈を要点としてあげながら、人の意表をつく独創的解釈に可能性を見出しています。

「正月の神札について」では、神札を「お立ち腐れ」と称し、田の水の取り入れ口などに田の神様と称して神札を刺し、収穫後もそのままにされていた風習を紹介しながら、伊勢神宮の古殿も明治五年よりも前は遷宮後もそのまま残されていた共通性が指摘されています。

「飜刻『丑太郎敦賀ものがたり』」では、元治元年(1865)の天狗党の乱に従軍した青年が翌年許されて越前敦賀から東国へ帰国する途中で、前年世話になった中津川の宿で話したことを記録した、家蔵の写本が翻刻されています。

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