郷土文化 通巻167号(帰蝶の墓の謎/近世濃尾地方の家質など)

2019年3月28日

郷土文化 通巻167号
郷土文化 通巻167号

目次

織田信長の稲葉山城永禄十年攻略説を糺す(上)……..勝村 公(1)
帰蝶の墓の謎………………………………..山田寂雀(10)
史料にみる尾張藩における甲賀忍びの者の一断面……鬼頭勝之(15)
近世濃尾地方の家質について
―城下町・名古屋を中心として一………………..早川秋子(18)
『明石御前道留』考(補遺)……………………..水谷盛光(30)
家康ニ五〇回忌日光大法会と尾張の村…………….桜井芳昭(38)
片桐寿遺稿より 北海道八雲村移住………片桐直健・安藤慶六(46)
翻刻 明治二十六年刊『尾張名所獨案内』(上)………植松 茂(51)
平成5年度理事会報告………………………….事務局(61)

平成5年発行 68ページ

内容について

「帰蝶の墓の謎」では、歴史読本三月号で掲載され、NHKの信長風土記で報道された、京都総見院境内の五輪塔を帰蝶(濃姫)の墓とする説が検討されています。安土町総見寺蔵の名簿を根拠としているところに対して疑義が提出されています。

「近世濃尾地方の家質について」では、江戸時代に家を抵当として行われた家質(かじち)について、嘉永四年(1627年)の「橘町裏町家質留帳」とその帳面に挿入された二通の書付から、江戸と上方の中間にあった濃尾地方における家質の制度が検討されています。