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軍事郵便 遊牧の民―熱河密林の紅葉―
宛名面

「熱河」は現在の河北省承徳です。地図で見ると、北京の東北方向、北京からおよそ福岡・広島間ほどの距離にあります。遊牧民と農耕民が交わる首都:北京に、この地域の遊牧民について記されています。

絵葉書『北京老景』から。

最後の一枚は、張家口からやってきたモンゴルの隊商です。北京市街から万里の長城の八達嶺に日帰り観光できる話をしましたが、その倍行くだけで張家口に着きます。張家口は、今は河北省ですけど20世紀初めはモンゴルでした。初めにお話しした司馬台を越えて東北に倍行くと、清朝の離宮があった承徳(しょうとく)に着きます。ここは温泉が出るので熱河(ねつか)ともいいました。清朝は、北京を冬の都、承徳を夏を過ごす山上の避暑地にしたので、モンゴルの上都と大都の関係によく似ています。承徳には立派な宮殿やチベット仏教の寺が造られ、モンゴル人とチベット人とイスラム教徒とイギリス使節は、ここで謁見しました。チベット人やモンゴル人は万里の長城の南に来ると、すぐ天然痘にかかっちゃうんです。モンゴル帝国の夏の都の上都はもっと北ですが、清朝は満洲の狩猟民出身だったので、割合近いところに避暑地を置いた、ということで、北京の話をこれでおしまいにいたします。

満州人の立てた清朝の避暑地が承徳(熱河)でした。

Googleマップの航空写真で見ると、北京市周辺は平野になっていますが、承徳市の辺りは山岳地帯であり、森が広がっていることがわかります。かつては、こうした森のことも「密林」と表現していたようです。

承徳は、世界遺産に指定されています。

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