郷土文化 通巻128号(江馬蘭齋と細香父子/飯沼慾齋など)

2019年3月9日

郷土文化 通巻128号
郷土文化 通巻128号

目次

江戸時代に於ける長田寺の開帳について……………………道木正信(1)
前野氏春秋 2 一門の去就…………………………….藤喜義(13)
尾張出版文化覚書 4……………………………………太田正弘(23)
美濃の蘭方医界の巨頭江馬蘭齋と南宗
画家漢詩人細香父子の講演と展覧会………………吉川芳秋(47)
ニ代会長浅井竹五郎氏のニ女杉浦澄子さんの
新聞記事から………………………………..吉川芳秋(52)
「新舞子」の開発と手塚辰次郎覚書……………………….水谷盛光(53)
昭和55年度理事会報告………………………………….事務局(79)
大垣の本草家飯沼愁齋の顕微鏡…………………………..吉川芳秋(83)

昭和55年発行 83ページ

内容について

この巻は、吉川芳秋氏執筆記事が3本収録されています。

江馬蘭齋・細香父子の記事は、昭和54年に大垣市文化会館で開催された、この両先達の展覧会を受けて著されており、展出品目録が収録されています。また、 『江馬細香―化政期の女流詩人』の出版に触れてあります。

「「新舞子」の開発と手塚辰次郎覚書」では、慶應元年に熱田で生まれ、横浜で貿易商となり、日清戦争後には中国営口に進出するなど旺盛な事業欲を持つ異色の人物手塚辰次郎が取り上げられています。中には、治外法権の外国人から不渡り手形をつかまされた辰次郎が領事裁判に勝った際に記した「我ガ愛国感―英国領事裁判ニ勝訴シテ―」と題する資料も収録されています。